津軽鉄道 ナハフ1200 |
80周年のイベントを機にようやく訪れることができた。
ナハフ1200は元をたどれば1928年(昭和3年)川崎造船所にて製造された
西武鉄道550形クハ1155・1157・1158を客車化したもの。
【川造型】と呼ばれる深い屋根、独特な形状の雨樋、お椀型ベンチレータ。
客車化されたとはいえ、その【川造スタイル】を存分に残している。
営業運転から外れてからは久しく、車体もくたびれ感が隠せなくなっている。
ナハフ1201は解体され、1202・1203の2両が現存する。
車内はつり革とロングシートが並ぶ。
木造の床板はもちろんのこと、網棚やつり革の支え具、シートの仕切り・・・
その全てが工芸品のような造り。
そこに昭和初期の通勤型車両の面影を偲ぶことができる。
ちなみに大正15年 住友製鋼所のKS31Lを履く。